習い事でサッカーは大変?メリット・デメリットを解説
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POST コーチ日記

習い事でサッカーは大変?メリット・デメリットを解説

サッカーを習わせたいけど、自分の負担が大きかったらどうしよう、と二の足を踏んでいる親御さんは多いです。共働き、片親、様々な家庭がある中で送迎や遠征、保護者会など、あるか分からないものを想像すると確かに大変そうですよね。


今回の記事では、そもそも習い事でサッカーをさせるときの子供と親、双方のメリットとデメリットを紹介します。


習い事をすべて一括りにはできない


以前、サッカーの習い事の種類について説明しましたが、メリット・デメリットを解説する前に習い事を全て一括りにすることができないことは、大前提としてお伝えしておきます。サッカースクールも千差万別で、地元のお父さんがボランティアの延長線上でやってるものもあれば、プロ選手を輩出すべく、エリート教育を施すプロ傘下のアカデミーもあります。


まずは簡単にサッカーを習い事として教える母体の種類を見てみましょう。

  1. スクール

  2. クラブチーム

  3. 少年団

習い事としてのサッカーはざっくりこの4つに分けられます。「親の負担」という基準で考えると、クラブチームはセレクションがあったり、プロを目指す子が多いがゆえに週末の試合数なども多く、親のサポート量は一番多くなります。


それに比べると、スクールと少年団は親への負担はかなり少なくなるという認識でいいでしょう。


子供のメリット


では、ここからメリット・デメリットを一つひとつ見ていきます。まずは子どもがサッカーを習うことにおけるメリットですが、以下の能力向上に役立ちます。

  • 認知能力

  • 非認知能力

  • 神経系の発達

  • 身体的発育

  • 社会的スキル

  • アイデンティティの確立

  • アイデア・クリエイティビティ

  • ルール

中には聞きなれない言葉もあるかもしれません。認知能力はIQや学校のテストのように数値化できる能力、非認知能力は「思考力」「協調性」「自立心」など数値で評価しきれない能力のことです。


ざっくり解釈すると、運動能力、反射神経といった能力の向上に加え、社会で大切な「協調性」「思いやり」「思考力」のような能力もサッカーを習うことで向上させることができます。



親のメリット

  • 子どもが習い事をしている間、時間が生まれる

  • 子どものコミュニケーション力や社交性が上がると、安心して外で遊ばせられる

  • 子ども成長を見ることができる

親のメリットは、基本的に「子どもが成長すること」に直結します。子どもが良い大人になってくれる、将来が明るい人間性を身に着けてくれる、精神性や思考力、身体能力を身に着けてくれる、こういった子供の成長は親にとって当然メリットになります。


加えて、子どもが外で過ごす間に生まれる親御さんの時間、お子さんがたくましく成長することで安心して外で遊ばされる、そうすると親の空き時間の充実度も変わり、家族全体に好循環が発生します。



子供のデメリット

  • 怪我をするリスク

  • 土日が試合になると家族との時間が減る

これらはサッカーに限らず全ての習い事に起こりえるデメリットとなります。ただし怪我をするリスクは、習い事でサッカーをするより、公園で友達とサッカーをするときの方が高い可能性もあり、さらにコーチがいる環境下での怪我より、大人がいない場所での怪我の方が対応が遅れるため、デメリットと言い切るのが難しい項目でもあります。


家族との時間に関しても、その分友達と過ごす時間が増え、それはメリットにもデメリットにもなりうるため、何とも判断が難しい項目です。


ただ、全ておいて共通しているのが、教育者・コーチ・指導者が優れていれば、子供たちは自然と習い事を好きになるということ。なぜなら、彼らは、子供が好きになって夢中で取り組むことが最も速い成長に繋がることを知っているからです。


サッカースクールを選ぶ際は、どのような理念を持っているのか、年齢に合ったプログラムを用意しているか、などを出来るだけ確認しましょう。HPなどを見て情報が少なければ、まずは無料体験に参加させ、実際にコーチに直接話を聞いてみるのも手です。


親のデメリット


物事には必ずデメリットが存在するのも事実。サッカーを習わせるときにもそれなりの手間は発生しますので、予め理解しておくことが肝要です。知らないで始めて、「子供のためになるとは言え思ったより手間」と感じるより、「知っていたから大丈夫。メリットを考えるとこれくらいは問題なし。他の習い事と比べても圧倒的に楽」と考えるので感じ方が180度異なるものです。

  • 送り迎えの手間が発生する

  • コストが発生する

  • 週末に大会や試合があるときは、お弁当が必要なときがある

  • 怪我の対応

事実として上記のような負担が発生する可能性は否めません。ただし、これらは多くの習い事に共通して発生しますし、習い事をさせずに家で面倒を見るとなっても、いずれにせよ手間は発生します。運動系ではなく文化系の習い事をさせるにしても似たような手間は生まれます。


また、週末の試合や大会はサッカースクールによってはほぼないところもあります。数ヶ月に一度の大会のみであれば、親御さんの負担はかなり減るはずです。メリットとデメリットを総合して検討してみましょう。


他のスポーツと比べると?


「負担」というキーワードで見ると、どのスポーツでも似たような負担が親御さんには生じます。ですが、コスト面で比較すると、サッカーはかなり始めやすいスポーツです。【習い事でサッカー】必要なものと費用を解説でも紹介しましたが、子どものうちは高い価格帯のものを揃えるより、サイズ感が重要だったりします。


大事なのは子供の希望を汲んであげること


面白いデータがあります。習い事を始めた理由について親に聞くと、約6割が「親の意向」と回答。対して約4割が「子どもの意向」と回答しました。つまり、全体的に親の意向で習い事を始めさせるケースが多いということです。


ただし、習い事別で見るとそれぞれ差があります。人気の習い事「水泳」「学習塾」「ピアノ」はいずれも親の意向がきっかけで始めたという回答が子どもの意向よりも多く、比較的、親の意向が大きいことが分かります。


一方で、子どもの意向で始めたという回答の方が多い習い事は「ダンス」と「サッカー」で、子どもの興味がある習い事と、親が子どもに習わせたい習い事は異なることが見受けられました。

*参照元:バンダイ


習い事にはそれぞれメリット・デメリットがあり、親への負担も様々ですが、自立を促すという意味では、内発的動機づけがとても重要です。これは、「目的」「自己決定感」「自己効力感」の3つの要素から成り立ちます。


内発的動機づけには、意欲が高まり、持続性があり、創造力を発揮することが期待できます。さらに、自分自身で目標を設定し達成することで達成感や充実感を得られるのが特徴です。


対して外発的動機づけは、すぐに効果が出るものの持続性に乏しく、主体性や創造力を育てることも困難です。外発的動機付けは報酬や罰を目的に行動するため、行動そのものよりも報酬や罰を得ることに重点が置かれてしまい、主体性や創造力を育てることが困難です。


特に幼少期に内発的動機付けがなされれば、大人なっても長期間高いパフォーマンスを維持してくれる可能性があります


サッカーは子どもが内発的に自立するスポーツであり、さらに個人競技ではないため、協調性も同時に育むチーム競技である点を踏まえると、非認知能力の向上においては特に適しています。


まずは無料体験

だいたいどこのスクールも無料体験を提供しているため、気軽に問い合わせて、一度体験させてみるのがいいでしょう。


また、今回お伝えしたメリット・デメリットは、指導者やスクールがきちんと学習していることが大前提となるのを忘れないでください。例えば、サッカー先進国のドイツで行われる「ドイツメソッド」では、「フニーニョや「バルシューレ」といった子どもに特化した形の練習方法があり、このような練習を組み込んでいるスクールでは、本記事のようなメリットが発生します。


余談ですが、人口比率で見るとサッカーのプレー人口が世界最多で、教育大国でもあるドイツは、様々な取り組みによってこのスポーツを支えています。さらに言えば、プレー人口が多いからこそ、サッカーを通じて人間性を育てることの重要度が高まっているのです。


それゆえ、サッカー教育・育成というものはドイツではただ単にプロを生むためのものではなく、ドイツという世界有数の経済大国を中長期的に維持するために必要不可欠な国家レベルの課題なのです。


だからこそ、ドイツのサッカー教育に学び、それを日本人向けにローカライズして実施する「ドイツメソッド」は、子供の習い事として非常に有力な選択肢となります。


ドイツメソッドを提供するサッカースクール

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