【習い事でサッカー】必要なものと費用を解説
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POST コーチ日記

【習い事でサッカー】必要なものと費用を解説

今回は、「子供にサッカーを習わせたいけど、サッカーに詳しくない」といった親御さん向けに、サッカースクールに通わせるときに必要になってくるサッカー用具と費用感を簡単に解説していきます。


※年長さんから小学校低学年で始める子どもたち向けの情報となっています。


必要なものと費用感


スパイク、トレーニングシューズ、ユニフォーム、すねあてやリュックなど本気で揃えようと思えばキリがありません。しかし、「まだ小さいからそこまで本格的でなくても」 とか、「運動させることが目的」という人も多いでしょう。そういった方々のために、どの程度の価格帯のサッカー用品を揃えたらいいのか、リストアップしました。


絶対に必要な物


まずは年齢やレベルに関わらず総じて必要になるものを紹介します。


シューズ(5歳~靴紐結べるようになるまで)


サイズに注意して、マジックテープ仕様のトレシュー!


サッカーを始める際は、最初は運動シューズで十分です。子どもが本当にサッカーをしたいと思ってから、サッカー専用の靴を用意しましょう。室内/天然芝/人工芝/クレー(土/いわゆる小学校の校庭など)で選ぶシューズも異なります。全くの初心者が、一足選ぶのであれば「靴底」「マジックテープ」「サイズ・値段・素材」に注意して選んでください。


①靴底

練習する場所が天然芝/クレー/人工芝/室内によって、大きく4つに選ぶ靴が異なります。


天然芝用[FG]:Farm Ground(ファームグラウンド)の略で、主に天然芝で使用

*スタッド、すなわちボツボツが土向けよりも高く設計されています。


クレー用[HG]:Hard Ground(ハードグラウンド)の略で、硬い土のグラウンドで使用


人工芝用[TF]:Turf(ターフ)の略で、人工芝で使用


室内用[IC]Indoor Court(インドアコート)の略で、室内で使用


「こんなにあるの?」と思った方、その気持ちわかります。どんな場所でやるかわからないけど、とりあえず必要という方には、人工芝用[TF]のトレシュー(トレーニングシューズ)をおススメします。なぜなら、一番汎用性が高く、クレー(土)や天然芝でも使用できるからです。


また、年齢が早いうちから、クレー用[HG]や芝用[FG]を毎日のように使用するのはおススメしません。成長過程で踵(かかと)に強い衝撃を何度も受けることになり、踵骨骨端症と呼ばれる炎症が起きてしまいます。


②マジックテープ


靴紐とマジックテープの2種類があります。靴ひもを上手く結べないお子さまは、マジックテープからスタートした方が良いでしょう。サッカーは、ボールを蹴るので、結び方が緩いとすぐにほどけてしまうだけでなく、その靴ひもを踏んで怪我をする恐れもあります。


まずはマジックテープで始めて、ひもが結べるようになってから、靴紐のシューズを揃えても良いでしょう。



③サイズ


サイズ感は初心者、上級者、大人、子供に関わらずとても重要です。個人によって「甲高」「幅広」など、足の形は様々ですが、成長期の足なので、窮屈なシューズを選ぶのは避けましょう


お子さんは成長が早くすぐにサイズが合わなくなります。支出が増えるのは大変ですが、小まめに買いかけてあげた方がいいです。だからこそ初心者は、高い値段のシューズを買って何度も買い替えるより、お手頃価格の靴を正しいサイズで買うのが賢明です。


④料金


一般的に2,000~5,000円で購入できますが、素材(天然皮革)やメーカー(ブランド)にこだわっていくと10,000円を越える種類もたくさんあります。メーカーや素材によって種類がたくさんあるので、自分に合う靴を見つけるのは至難の業です。


ですから、料金は買い替える頻度などを考慮して手の出せる範囲で構いません。それよりも「靴底」「紐/マジックテープ」「サイズ」を重視してあげてください。


・ボール


小学校低学年生は3号級、小学校高学年は4号級!


正直なところ、サッカーを始める際は、細かいことは気にせずにサッカーボールがあれば大丈夫です。ただし、こちらも「サイズ」は十分に気を付けて下さい。金額は、一般的に1,500~5,000円で販売されています。


①サイズ


サイズだけは気を付けて下さい。身体に合わせたボールである必要があるのは、脚への負担が掛かるからです。小学校低学年生は、3号級。小学校高学年は、4号級が推奨されています。


よく、お下がりでもらった5号級を蹴っている小学校低学年生もいます。脚への負担が大きいので、避けて下さい。


②素材・縫い方・パネル・検定


素材に関しては、追い求めるとシューズと同様に、芝用やクレー用、室内用に合ったボール、はたまたラテックスチューブやブチルラテックスチューブ、他にも混合など様々なボールがあります。


縫い方も、「手縫い」もあれば「機械縫い」もあり、「サーマルボンディング(圧着接合)」などがあります。さらに、球体を作るために様々な面の形(パネル)を繋げていきます。


こういった選択肢の中から最適なボールを選ぶのは、非常に困難です。確かに、より質の良いボールを使用するとより良いプレーができるのは事実です。しかし、サッカーを始めたばかりの初心者は、ボールの質にあまりこだわる必要がありません。


自分の環境と自分に合ったボール選びは、知識を深め、スキルが上がってからでも問題ありません。もし、良いボールを探しているのであれば、「検定級」を選ぶようにしましょう。これはある一定の基準をクリアしたボールです。各大会では、公式戦の基準が設定されていて、それらをクリアしたボールが「検定級」として販売されています。


できれば用意したいもの


続いて、上記のアイテムほど優先順位は高くないものの、やはりサッカーを始める上であった方がいいものを紹介します。

・すね当て

・飲み物

・タオル

この中で優先順位の高いアイテムはすね当てです。これらはスポーツをする上で安全面の理由から必要になるものです。すねの大きさに合わせたサイズを選びましょう。


水筒やタオルは必須アイテムかと言われるとそうではないかもしれませんが、脱水症状を起こすとよくないので、飲み物は持っていくべきです。ペットボトルでも勿論代替可能でが、水筒もタオルも仮にサッカーを続けなくても使い道はあるので、用意しておけば安心です。

必ずしも必要ではないもの


・ユニフォーム

・ヘッドプロテクター

・冬用ウェア

・リュック

・アンダーウェア

・練習用具

・キーパーグローブ

・その他


実際どれだけ続くかもわからないのに高いお金を出して買わなくていいものです。まずは無料体験に行かせ、お子さん自身も気に入ってから購入を検討すればいいでしょう。 特にリュックやカバンは無理してサッカー用にする必要はありません。要は物が入り持ち運べればいいのです。ユニフォームに関しては、サッカーチームの理念をエンブレムやチーム名にしているため、多くのチームがそれらの購入・着衣を必須としています。


基本的には最初から用意するものではなく、入会が確定した段階での購入になりますので、無料体験期間中は考える必要はないでしょう。


また、フードのあるパーカーや大きすぎるウェアを着る場合、危険な場合があるので避けるのが賢明です。意図しない形でフードが絡まったり、ズボンの裾を踏んで転んでしまったりすることがあります。


習い事の入会費と月謝

スクール部活クラブチーム

*専用用具は、主にユニフォーム。クラブチームでは、専用のウェアなどを一式購入するチームがほどんどです。

その他の派生する費用


  • 大会参加

  • キャンプ

  • スポーツ保険

  • お弁当

  • 公式戦登録費

基本的に、スポーツ保険は年会費に含まれています。クラブチームでは、スポーツ保険や公式戦の登録費用など、追加で掛かる費用などが各クラブチームでまちまちです。


月謝だけを指標にすると、安く感じる習い事はたくさんあります。しかし実際には隠れた費用がたくさんあるのです。特に上級者になってくると、どの分野も必要になる道具やコースの値段は確実に膨らみます。


その点サッカーは、生涯に渡っての競技継続の費用(用具が少ない)が安いのが特徴です。これは、日本より貧しい国がたくさんある中で、競技人口が世界で一番多い最大の理由でもあります。



サッカーを習わせることの意味


スポーツをすることが良いことである(なぜ子供の成長にスポーツが選ばれる?)に加え、研究が進み海外メソッド(ヴェルツはなぜ反復トレーニングをしないのか?)を導入しているようなスクールでは、考える(判断➜決断➜実行)力が身に付きます。かつての、ひたすら同じことを反復させるような教育は減っているため、単に体を動かす以上に非認知能力(人間性と頭脳)を鍛えることができます。


塾でひたすら暗記させるのに何万円を払うのであれば、小さい頃は数千円でサッカースクールに通わせるのは子供の成長において大変コスパが良いことが分かるでしょう。


サッカーは特に、全く同じ状況がないという程、状況が一瞬一瞬で変化する。そして、仲間や相手、ボール、ゴールを視野に入れながら、ボールを持っていなくても常に個人の意思決定が求められます。一方で、チームスポーツでもあり、必ず協調性が求められます。


運動機能においても、有酸素機能と無酸素機能の両方が求められます。これはつまり、爆発力と持続力が同時に要求されるということ。サッカーが多くの子どもたちの習い事に選ばれているのは、「個性」「協調性」「爆発力」「持続力」「思考力」「判断力」など、ありとあらゆる要素が詰まっているが故なのです。

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