サッカーは、男女別がいいの?
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POST コーチ日記

サッカーは、男女別がいいの?

更新日:2022年2月25日

ヴェルツは、個と集団を大事にします。


日本でジェンダー(性別)について、議論されることが多くなってきましたが、「サッカーは男女別がいいの?」と、聞きにくい方も多いようです。


「子供の成長を最大化する保護者の実践方法」 でもお話させて頂きましたが、ヴェルツは環境を大事にしています。

今回はこのセンシティブで難しい質問に、誠心誠意答えていきたいと思います。


走る男の子と女の子
走る男の子と女の子

ヴェルツスタッフでも、この課題と常に向き合っています。なぜなら、お子さんの成長を考えた環境を作っていきたい私たちの想いとは裏腹に、実際には


「女の子のチームじゃないなら、入らない!」

「男の子だけでやりたい!」


という声もあるのが事実です。その声の数だけ、私たちは何度もなんども議論を重ねてきました。



特徴をとらえる


「区別」というのは、子供やチームの成長において重要な視点です。そのため区別は必ず行いますが、区別をするスキルとノウハウが求められます。海外のクラブチームのアカデミーでも「選手の評価」という軸で、グループ分けの技術が求められます。



これはクラス分けだけでなく、普段の練習でも同じように、集団を分ける、分け方一つでその集団の成長にも大きく影響を与えます。


そのため、特に育成年代ではコーチは目の前の結果だけを求めずに、中長期的にお子さんの成長を考えて、グループ分けをする必要があります。


ヴェルツでは、お子さん一人一人の性別も含めて、「特徴」と捉えるところからスタートしています。実際には、例えその


お子さんの特徴を的確に見分けられても、お子さんも成長し、チームの仲間も成長します。またその成長の幅やスピードにも、個人差があります。


そのため、特徴を捉えたら、「個の成長を観察」すると同時に、「集団の成長を評価」することが必要になります。この3つを捉えた上で、ヴェルツでは段階的にグループ分けを行っています。

コーチ勉強会
コーチ勉強会

男女に多い特徴

男女で区別する理由として挙げれられるのが、ご存じのように


身体的な要素と精神的要素

です。


①身体的要素

身体的な要素は、大体、9歳~10歳ぐらいに差し掛かると、本人も保護者の方も段々と他人との差を大きく感じてくる部分があると思います。それから12歳までは最も身体が成長する時期です。小学4年生~小学6年生ぐらいになると、特に神経系の発達が大きく成長します。


ヴェルツが、キッズクラス(~小学校3年生)とジュニアクラス(小学校4年生~6年生)に分けた理由もこの身体的要素にあります。身体的な成長だけでなく、コンタクト(ぶつかる)可能性もあるスポーツの安全面も考えてこのカテゴリー分けを採用しました。

同じ年齢でも成長スピードには差があるため、キッズクラスの年齢でもジュニアクラスをコーチが勧めることも、成長を待ってからジュニアクラスをおススメすることもあります。


大事なのは、技術だけでクラスを分けてはいけないということです。


②精神的要素

お子さんの声で最も多いのが、この男女の精神的要素の違いです。

一般的に、大きな声を出して元気に走り回る男の子と静かな場所を選んでおままごとをする構図は想像がつきやすいかと思います。


ヴェルツが気を付けなければいけないのは、それを男女の精神的違いとして認識することです。自らその行動を選ぶお子様と、コーチが先入観から区別し強要されることとは異なります。


最も大切なのは、「その子の特徴をサッカーで表現し、それが一つのチームの中で成立させられる」ことが重要になります。


結果的に身体的・精神的、さらに社会的な理由で、男女別の活動になることはあります。しかし、それはあくまでそれは結果でしかありません。


スポーツの素晴らしさは、サッカー手段として自分を表現できることです。様々な特徴をもったお子さんが、お子さんらしくプレーできる環境をいかに作れるかが、ヴェルツに求められている環境設計です。実際ヴェルツには、女の子がたくさん在籍しています。


お互いに我慢するすることなく、遠慮することなく、成長する環境を作れるようコーチ陣も日々成長していきます。




最後に、はっきり言います。

幼少期に男の子だけのグループ、女の子だけのグループの方が伸びるというのは、迷信です。しかし、より特徴のある集団のため、コーチのスキルが求められます。


今後ヴェルツは、より適切なグループ分けをするため、様々なクラスやカテゴリーを作る予定です。環境が子供たちを育てます。

その環境を作っていくのは、ヴェルツのコーチであり、ヴェルツファミリーの保護者の方、そして子供たち自身です。一緒に良い環境を作っていきましょう。




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