フィジカル目標 【ヴェルツメソッド】
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POST コーチ日記

フィジカル目標 【ヴェルツメソッド】

ヴェルツではドイツのように環境設計を大事にしています。その中で、今回は得に質問が多かった練習プログラムの中身に少し触れていきます。


今回はフィジカル(身体)のトレーニングについて、説明していきます。


フィジカルトレーニング


ヴェルツでは、いわゆる走り込みや筋力トレーニングといったような切り取り方は、12歳以下では行いません。では実際にどのようなフィジカルトレーニングが設定されているのか、説明していきます。


ヴェルツでは、5つの要素に区分けしています。




アジリティトレーニング
アジリティトレーニング

パワーと持久力(スタミナ)は、以前も説明したピーキング(トレーニングの負荷設定)で設定しています。

ヴェルツのトレーニングでは、ボールに触る時間や休む時間、負荷の強さを設定して、これらパワーや持久力を補っています。


どのように練習に組み込んでいるのかを説明すると長くなるので、どのような効果があるのかを説明します。


①は、その名の通り様々な動作のスピードを上げていくためのトレーニングです。単純な例で、加速するスピードなどを高めていきます。


②は、アジリティです。サッカーは様々な方向に動きます。主に、それらに対応する身体のバランス能力を高めるトレーニングを行います。


③は、クイックネスです。こちらは神経系のトレーニングです。以前にも説明した通り、ヴェルツに通っている子どもたちはゴールデンエイジという身体成長にとって大事な時期を過ごします。そのため、神経系の発達を促す「脳で認知した行動を身体で素早く動かす」トレーニングを行っています。


④は、リアクションは相手のアクションに反応してリアクションするトレーニングを取り入れて、そのリアクションのスピードを高めています。


⑤は、柔軟性です。柔らかさと勘違いを起こしますが、幼児の多くは柔軟性を持っています。こちらは高めるという認識よりも、身体の各部位の可動域を制限しないよう維持するという形です。どうしても、同じ部位を使う運動になると、柔軟性が著しく低下する可能性があります。可動域が落ちていればそれを高めますが、基本的には可動域の制限が起きて多様な運動機能が低下しないように気を配っています。



ストレッチ
ストレッチ

これらの目標設定は年代別に異なりますが、ヴェルツでは上記5つの要素を取り入れながら練習を行っています。


ヴェルツが最も気を付けているのは、例えば「パスの練習を行って、最後に全員を半分に分けてゲームを行ったらボールに3回しか触れなかった。」という現象が起きてしまうことを最も気を付けています。サッカーのトレーニングは、あくまでトレーニングです。ゲームが中心となります。どれだけパスの練習をしても、ゲーム中に3回しかボールに触れられなければ、試合でのパスの再現性はありません。


フィジカルトレーニング中心にしてボールに触れる機会が少なくならないよう、子供の集中力が持続する時間の中でボールを使いながらフィジカルトレーニングを行うようにしています。






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