ヴェルツでよく使う言葉で、サッカーを始めたばかりでわからない子供や保護者の方に向けて、用語の解説をします。今回は少し上級編ですが、言葉よりも考え方をぜひ理解して頂きたいので共有致します。
今回は、「オープンスキル」と「クローズドスキル」。
サッカーだけでなく、スポーツ全般で使われる言葉ですが、日本ではあまり一般的に使用されることはないかもしれません。
オープンスキルの例: サッカー、バスケットボール、ラグビーのように環境が常に変化しているため、常に動きに適応が求められるスキルです。ヴェルツでも重要視している、「認知機能」特に知覚システムに大きく依存しており、外部のペースで行われ、テンポは対戦相手の行動によって決まる動きです。
クローズドスキルの例: サッカーのフリーキックまたはペナルティキック、バスケットボールのフリースロー、テニスのサーブ、野球など。ある程度安定した予測可能な環境で行われ、アスリートは実行する正確な一連の動きを正確に知っているスキルです。オープンに比べると環境の影響を大きく受けず、パターンに従った明確な始まりと終わりがある動きです。
サッカーでは、オープンスキルとクローズドスキルの両方が求められます。これは「練習」でもこの二つで分類することができます。
オープンスキルの例:相手のいる状況や様々な局面を作り出して、そこで生まれる必要な状況の認知→判断→決断→実行のプロセスを行う練習。
クローズドスキルの例:ボールを手で投げてもらい、指定された場所でキックをして返す練習。パターン化された一連の動きをグループでプレーする練習。コーナーキック、グールキックなどセットされたプレー。
ここでヴェルツの特徴をお話しすると、ヴェルツの練習では主にオープンスキルのプレーのみを行います。クローズドスキルは、宿題で課された練習をおうちで行ってもらいます。クローズドスキルの重要な点は、特に育成年代にとっては能動性がない場合は、単調な動きの連続に飽きてしまいます。
サッカーではオープンスキルもクローズドスキルもどちらも大事ではありますが、ヴェルツでは特にオープンスキルを重要視してコーチングしていることを見て頂けると嬉しいです。
Comments