サッカーは幼児からやっていいの?
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POST コーチ日記

サッカーは幼児からやっていいの?

更新日:2022年2月24日

「サッカーは幼児期っていつから始めるべきなの?」


サッカーの始める時期については、みなさんよく悩まれるようです。現在ヴェルツに通っている方の親の時代は、スポーツのスクールが一般的ではなかったですし、部活動や少年団を中心に活動していました。現在は選択肢が増えた分、特に幼児期のスタート時期は悩みますよね。


幼児期のサッカースクール
幼児期のサッカースクール

結論は、幼児期のサッカー教室に通うことは、お子さんの成長にとって良いことです。

ただ気を付けなければいけないのは、安全性の部分です。今回は、「ヴェルツがどんな目的と手段で子供たちをサポートしているのか」、「どの安全性の部分を気を付けなければいけないのか」を、ご説明します。


アドバイスその1 - 目的をしっかり理解しましょう


幼児期は成長が著しいため、成長段階を細かく切り分けて、考える必要があります。

ここでは、ヴェルツが大事にしていることを含めて説明していきます。


3歳~4歳(年少や年々少)時は、

【身体】さまざまな運動を通して、楽しく動くことで運動機能を高めていきます。

【精神】好奇心が旺盛ですが、気分で発言や行動が決定します。


そのため、ヴェルツではこの時期はサッカースクールとして専門スポーツに特化することはせず、リズムクラスを推奨しています。ここでは、ドイツ生まれのバルシューレを行っています。ボール遊びを中心に、様々な体験を通して走る、跳ぶ、掴む、蹴る、投げる、くぐる、運ぶなど、専門的なスポーツに移行する前に全身の運動機能を高めたり、遊びを通じて集団行動を学んでいく大切さを学んでいきます。


ボール遊び
ボール遊び

5歳~6歳(年中~年長)時は、

【身体】個人の成長速度によって、身体の大きさも同じ年齢でもさらに異なってきます。

【精神】自分の得意なこと、不得意なことが理解するようになります。


ヴェルツでは、この時期からリズムクラスとサッカースクール生として受け入れています。 しかし特に年中さんは、ヴェルツスタッフで慎重に検討して、成長スピードによって、スクール生またはリズムクラスを勧めています。まずはこの年齢では、全身運動とスポーツを楽しむことを第一優先に考えているからです。


この時期は、サッカーをはじめる子にとっては最初の導入の部分なので、サッカーを手段として自分を表現できる基礎をサポートしていきます。

特にヴェルツでは、幼児期~小学3年生までのグループを一緒に行います。ヴェルツでは、年齢では分けておらず、コーチ全体で個人の成長を判断してグループ分けをして、小学2年生や3年生でも、小学校4年生以上のクラスをおススメすることもあります。

日本では年齢で分けることが多いですが、ドイツをはじめ他国のスポーツアカデミーでは、個人の身体の成長や能力と、検討するチームとを比較し、全体を総合評価した上で提案して、任意でグループを決定しています。


アドバイスその2 - 適切な量を考えましょう


幼児期で保護者の方が注意しなければいけないのは、一つです。


安全性

3歳~4歳の時期は、サッカーの専門的トレーニングを毎日行うことはおススメしません。もちろんお子様が好きでプレーしているのであれば、良いかと思います。しかし、好きだからといって、専門的なトレーニングでサポートすることは、むしろ成長を阻害する恐れが大いにあります。


外で運動することは、運動機能や脳機能においても社会全体として求められているのは事実です。しかし、専門的なトレーニングは成長段階にある子供の身体の同じ部位へのストレス、反復による動作制限なども起こり得ます。


それは、すなわち怪我に繋がるケースが多々見受けられます。特にインサイドパスなどの技術練習からスタートするケースでは、股関節や内転筋、さらに足首や膝といった部位にストレスが掛かり、怪我に繋がります。

さらに、左右や前後の重心が崩れたり、一部の筋肉が発達しすぎることで全身運動の機能不全を起こす恐れもあります。


そのため、ヴェルツでは理学療法士やフィジカルコーチが在籍し、専門家にアドバイスを頂きながら、安全の観点からも子供たちをサポートしています。


幼児期に技術的成果を求めるのではなく、9歳~12歳のゴールデンエイジの段階までの準備期間として長い時間軸でお子様をサポートすることをおススメします。怪我や機能不全を、回復・改善する時間は、子供にとってはとても長く、重い時間となります。十分に注意して、サポートしていきましょう。



欧州の子供
欧州の子供


アドバイスその3 - サードプレイス


環境によって、子供は大きく成長します。これまで、幼稚園や保育園とおうちの2つの環境下で生活してきた子供たちにとって、こうしたスクールは3つ目の環境です。


より社会に近い、サードプレイス(第三の場所)への入り口となります。


目的が明確にあり、安全性がしっかりと整ったチームであれば、より異なる他人が集まる集団に入ることによる、成長を感じることだと思います。


ヴェルツは、特にサードプレイスという環境を大事にしています。ただ、学校とおうちとは異なる環境という立ち位置ではありません。それらと社会を繋ぐ場所であると考えています。

そのため、ヴェルツではオートノミー(自律)を育てる環境を目指しています。これは欧州のアカデミーを見てきた中で、最も重要な視点だとヴェルツは考えています。


サッカーの選手である前に、ヴェルツは子供の成長を預かるスクールとして、環境設計を大事にしています。





アドバイスその4 - 大人の発言と行動


幼児期は、話を「聞く→理解→行動」よりも、周りの他人を真似しながら成長していきます。例えば、年中さんであれば、年長さん。ヴェルツであれば、小学1年生や2年生の発言や行動を真似しながら成長していきます。


保護者の方は、無料体験時にはこうした発言や行動を厳しく見ているのではないでしょうか。お子様が本当にこのスクールでできるのか、またはこんな子になってほしいなど、集団全体の文化や色を見分けています。


チームのネームバリューや結果だけにとらわれず、保護者の方は適切なチームを選択することをおススメします。


理想のチームを作っていくのはお子様ですが、その環境を作っていくのは指導者であり、保護者でもあります。近年、預けるだけのスクールも増えていますが、ヴェルツはコーチとして子供のために、保護者と一緒に環境を作っていくことを大事にしています。


もちろん実質的に保護者の方がお手伝いをすることはありませんが、常にお子様は大人の行動や発言を見ています。ヴェルツの生徒の保護者の方は、この機会にぜひ、保護者の方同士の挨拶をお願い致します。


「恥ずかしい!」

「違うクラスの親かな?」


と思うこともあるかもしれませんが、われわれコーチもお子様に挨拶や感謝をお願いしています。「なんで大人は挨拶しないのに、僕らはするの?」と、疑問を抱くことのないよう、一緒に環境を作っていきましょう。



ヴェルツコーチ
ヴェルツコーチ


アドバイスその5 - 幼児期は保護者はとても大切


この時期のお子様にとって、保護者の判断や決定はとても大切です。もちろん子供が最も楽しめるところは重要ですが、同時にお子さんを守ることも求められます。


保護者の方はできる限り、1~3をしっかりと明確にしてからスクールの無料体験を始めることをおススメしています!


相談できるヴェルツ


ヴェルツは、常に質問や相談できる環境を作っています。ヴェルツにはたくさんの質問や相談が寄せられます。


サッカーだけでなく、送り迎えや進学の相談、セレクションやクラブチームなど、様々な相談を受け、保護者の声に応える形でここで詳しく発信しています。

いつでも些細なことでも、お気軽にご連絡ください。



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