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POST コーチ日記

子供が苦しむ親の関わり方


サッカーをする子供を持つ親が持つ数ある悩みの中で、両親の意見の違いがあります。


「自立を促すパパと、安全を第一に考えるママ」という一つの意見の違いは、お子さんの育て方や関わり方が根底にあり、ヴェルツのスクールにいる方も悩まれる方が多くいらっしゃいます。


結論、

多くの場合、どちらも正解です。子供にできない最終決断は、保護者の方しかできません。ただ、2者択一や極端な進路変更をできるだけ避けてください。


と、ヴェルツからは常にお伝えしています。


小さい子の進路
小さい子の進路


意見は異なるもの


両親や親子で意見が異なること自体は、決して悪いことではありません。その異なる意見の違いを上手に子供の成長に繋げる必要があります。それが上手にできないと、子供が苦しむことになります。




1. 課題の切り分け方


夫婦や保護者と子供の意見が異なること自体は、まったく問題ありません。

実際にあったヴェルツの保護者からあった質問をもとに、考えていきましょう。


「一人で練習に行けるぐらいなってほしい」と自立を促すパパと、「何かあってからでは遅い」と送迎をするママ。二人の意見は、常に異なります。


子供を想うがゆえに、どのように自立を求めるのか、どこまで安全を求めるのかを、各家庭で考える必要があります。


論点は「一人で行くべきか、親が送迎をすべきか」という問題ですが、二者択一にすると対立してしまいます。まずは、より多くの選択肢を持つことが求められます。


保護者として、自立心と安全性の両方を求めるのは当然のことです。それを踏まえた上で、それらを解決するためにありとあらゆる選択肢を出していきます。




2. 決断と変化


問題は大きくなる瞬間は、最終的にご両親で一つの決断が求められるときです。この場合は、一人で行かせるか否かを、決める必要があります。


最終的に、家も近いし、外も明るくなる時期になって、安全面も考慮できたので、一人で行かせることを決断しても、すぐに実行に移すことはヴェルツではおススメしていません。


これはサッカーでも、大切なことです。サッカーの練習や試合では、普段の生活や学校生活の影響が大きく関わってきます。特に、サッカー以外でのストレスは、サッカーの成長の阻害要因となります。


今回のスクールまでの一人での移動も、お子様には大きなストレスが掛かります。もちろんそれも踏まえた上での保護者の決断かと思います。しかし、急な変化はより大きなストレスが発生します。





3. 変化は徐々に

自分で準備をするこども
自分で準備をするこども

過保護のように思うこともあるかもしれませんが、子供は正しい判断ができないこともあるため、保護者の意見を聞いて実行することがほとんどです。 ただ自分で決定していない大きな変化を一気に受けると、子供には好きなサッカーへのモチベーションだけでは耐えられないストレスがのしかかることがあります。


ヴェルツは、常に徐々に変化させることをおススメしています。例え一人で通うことが決定しても、頻度でいえば月に1回から始めたり、途中まで一緒に行ったり、明るい時期だけに特定したりと、徐々に変化をしてもらいながら、サッカーや普段の生活に支障をきたさない範囲からスタートすることをお勧めしています。


4. 話をしても解決しない?


過干渉になることは良くないですが、親が子供について真剣に考えることは当然のことです。しかし、当然夫婦でも親子でも、どれだけ話をしても解決できない問題はあります。


自立と安全というのが夫婦の意見の違いであれば、家族ルールを作ることもおススメしています。今回であれば、「自立を促すルール」や「安全のルール」などです。


スクールへの行き帰りだけが自立を促す策ではないので、例えば「練習に行く前にすべて自分でサッカーに行く用意を行うこと」というルールを作るのもいいでしょう。


安全面を考えるのであれば、「必ずGPSを持って出発時と到着時には連絡をすること」など保護者の方自身も不安な部分を解消しても良いかと思います。


大事なのは、できる限り二者択一にしないことと、すぐに変化を求めないことです。家族がみんなで目標を持って、ルールを作って、成長をサポートする環境作りをヴェルツでは応援しています。 


ヴェルツの会員の中には、行きは自分で、帰りは保護者の方が迎えに来ているお子様もいます。

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